ミックス犬の魅力と課題
犬種にとらわれない“その子だけ”の個性
最近よく耳にする“ミックス犬”。
いわゆる純血種同士を掛け合わせて生まれた犬のことだけど、これには賛否あるのも事実。
俺自身、大型犬のオーナーとして暮らしてきて、虎次(グレートデン×ドーベルマン×ピットブル)や伊邪那(プレサカナリオ)と向き合う中で思うことがたくさんある。
今日はそんな「ミックス犬」について、良い面も悪い面も、俺なりのリアルな視点で話してみようと思う。
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ミックス犬の魅力
まず何より、唯一無二の個性。
見た目も性格も“この子にしかない”ものがある。
虎次なんかはその代表みたいな存在で、力強さと落ち着きのバランスが絶妙。ピットブルの集中力、ドーベルマンの反応速度、グレートデンの落ち着き…全部を併せ持ってる。
それに、ミックス犬は遺伝的に強くなりやすいって言われることもある。
純血種はどうしても血が近くなることもあって、遺伝病のリスクが出てくるけど、ミックスだとそれを回避しやすい可能性がある。

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ミックス犬の課題
ただ、良いことばかりじゃない。
将来の姿が読みづらいってのは本当にある。
小さめの子になると思ってたら、でっかく育った…なんてのもザラ。性格面でも、親の気質が混ざるから、どっちに寄るかで全然違ってくる。
それから、無計画な繁殖が問題になることも多い。
需要があるからって、人の都合で犬を“作る”ような行為は絶対違うと思う。
命とちゃんと向き合う覚悟がないなら、ミックス犬を繁殖させるべきじゃない。
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社会的な偏見
実際問題、ミックス犬=雑種=無責任な繁殖っていう見方をされがち。
中には「純血じゃないから価値がない」なんていう考えを持ってる人もいる。
でも、価値は“血統”じゃなくて、その子自身にあるんだと俺は思う。
大切なのは、ミックスかどうかよりも、犬とどう向き合ってるか。
犬種の名前に振り回されるより、今目の前にいるその子の性格や行動をちゃんと見てやること。
そっちの方がよっぽど重要だろ。
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最後に
ミックス犬は、確かに複雑な存在かもしれない。
でも、その子その子にちゃんとストーリーがある。
だからこそ、一緒に暮らすならしっかり向き合って、理解して、寄り添ってやりたい。
純血でもミックスでも、犬は犬。
どんな見た目でも、どんな血筋でも、大切な家族には変わりない。

――諒史(GARM JAPAN)