犬の社会化って必要?都会と田舎で違う育ち方
犬の「社会化」って言葉、聞いたことある人も多いと思う。
ざっくり言えば、“社会の中でストレスなく暮らせるように慣らすこと”だ。
でもその「社会」って、どこに住んでるかで全然違う。
俺は元々都会に住んでた。
人も車も多い、音も刺激も強い。
そこで犬を飼うってなると、常に人の目を気にするし、
吠えたら迷惑、引っ張れば危ない、って緊張しっぱなしだった。

今は田舎の850坪の土地に引っ越して、目の前には川が流れてる。
人もほとんど来ないから、虎次も伊邪那も伸び伸び暮らしてる。
この環境で育った伊邪那は、音や人混みに敏感。
でもそれを“社会化ができてない”とは思ってない。
むしろ、自分のテリトリーで堂々としてる虎次の姿を見て、少しずつ慣れていってる。
社会化って、都会の生活に合わせて型にはめることじゃない。
その犬が暮らす“現実の社会”に、無理なく馴染ませていくことだと思ってる。
どこで育てるかで、求められる社会性は違う。
大事なのは、「うちの犬には何が必要か」をちゃんと見てあげること。
都会のカフェに行ける犬じゃなくてもいい。
他の犬と群れない犬でもいい。
一緒に暮らす飼い主との関係がしっかりしてれば、それがその犬の社会化だ。

――諒史(GARM JAPAN)