【相性ってなんだろう?うちの2頭から見えること】
うちには2頭の相棒がいる。
トラジ(牡羊座)と、伊邪那(魚座)。

星座とか気にするタイプじゃなかったけど、こうして一緒に暮らしてると「相性」って言葉がちょっと気になってくる。
だって、性格がまるで違うんだ。
トラジは真っ直ぐ。何事にも一直線。考えるより先に体が動くタイプで、自分の信念に嘘つかない。
男らしくて、ちょっと不器用だけど、どこか憎めない。俺と似てるところもあると思う。
対して、伊邪那は空気を読む。優しくて、柔らかくて、静かに見てるようで全部わかってるタイプ。
トラジが荒々しく前に出るときも、後ろでちゃんとバランス取ってるような、そんな存在。
火と水。真逆のようで、でも不思議とうまくいってる。
もちろん最初から完璧にうまくいったわけじゃない。
お互いの距離感をつかむまでは時間がかかったし、トラジが先輩風を吹かせて伊邪那が戸惑うこともあった。
でも、いつの間にかその距離は自然に埋まってた。

もしかしたらそれが「相性」ってことなんじゃないかな。
生まれ持った星座とか、性格とか、そういうのもあるけど、
一緒に過ごす中で“認め合える”こと。
お互いに「こいつはこういうやつだ」って理解し合える関係が、俺は一番強いと思ってる。
犬も人間もきっと同じ。
違うからこそ、補い合える。
似てるだけじゃ長続きしないこともある。
うちの2頭を見てると、そんなことをよく思う。
――諒史(GARM JAPAN)