【大型犬を迎える前に知っておきたいこと】
大型犬って、やっぱりかっこいい。

ドーベルマン、ピットブル、プレサカナリオ、グレートデン、カネコルソ…。
あの圧倒的な存在感、力強さ、鋭い目つき。
俺も最初は、ただただ憧れて虎次を迎えた。
でも、正直に言う。
軽い気持ちで大型犬を迎えたら、後悔じゃ済まない。
自分も犬も、両方が不幸になることだってある。
今回は、これから大型犬と本気で生きたいと思ってる奴に向けて、
現実と、それでも得られる最高の喜びを話していこうと思う。
大型犬を迎える前に知ってほしいこと
最初に言っておきたいのは、
大型犬は覚悟を持った飼い主にしか本当の顔を見せないってこと。
ここでは甘いことは言わない。
食費はすごい
ドライフードの大袋が1ヶ月もたないのは普通。
しかも、大型犬にはちゃんとした栄養バランスが必要。
安いフードでごまかしたら、後で健康を壊してもっと金も手間もかかる。
「まぁまぁ食べるだろうな」って甘く見てたら、痛い目見る。
医療費もでかい
何かあった時の医療費も、小型犬の比じゃない。
麻酔、手術、入院、薬――すべてが大型犬料金。
定期健診ですら結構な金額になるから、常に備えておく必要がある。
力が桁違い
本気を出した大型犬を止められる人間はそう多くない。
日々の散歩でも、しっかりコントロールできなきゃ危険。
リードや首輪も、選び方を間違えたら事故につながる。
「うちの子は大人しいから」なんて甘えは絶対通用しない。
運動量もやばい
散歩30分で満足する大型犬なんかいない。
一緒に走ったり、遊んだり、ストレスを発散させてあげないと、問題行動に繋がる。
ただの「飼い主と犬」じゃなく、一緒に体を動かす仲間みたいな関係が求められる。
スペースがいる
正直、アパートや小さな家では限界がある。
広い庭、川や山に近い場所、大型犬が思いっきり体を動かせる環境。
それがないなら、毎日それに代わるものを用意しなきゃならない。
それでも迎えるなら
それでも、「どうしても大型犬と生きたい」と思うなら。
ここからは本当に覚悟の話になる。
- 自分の生活スタイルを犬に合わせる覚悟を持つこと。
犬のために朝早く起きる、休日も遊びに連れて行く。
自分中心の生活じゃ、絶対続かない。 - しっかりコミュニケーションを取ること。
大型犬は賢い分、飼い主を試す。
ナメられたら終わりだし、信頼されたら一生ものの絆になる。 - ルールを教え、信頼関係を築くこと。
甘やかすのではなく、信頼をベースにした上下関係を作る。
大型犬は、“強いだけの存在”じゃなく、“一緒に生きる仲間”になってくれる。
大型犬と生きる喜び
大型犬と本気で生きるって、正直ラクじゃない。
手も金も時間も体力も、全部持っていかれる。
でも、その代わりに手に入るものは想像以上だ。
隣を歩くあの重み。
何かあった時にすぐ反応してくれるあの気配。
信じて顔を見上げてくるあの目。
大型犬との暮らしは、俺にとって「守るべき存在」以上のものになった。
それは、誰かに教えられるもんじゃないし、買えるもんでもない。
毎日一緒に生きる中で、自然に生まれるものだ。
大型犬との暮らしは、甘いもんじゃない。
楽しいだけじゃない。
でも、その全部を超えた時にだけ見える世界がある。
大型犬と生きるっていうのは、
「ただ飼う」んじゃなく「共に生きる」ってことだ。
それを本気で求めるなら、きっと後悔なんかしない。
――諒史(GARM JAPAN)
